高齢化社会の進展により，高齢者の消費者被害が増加しています。

 

国民生活センターによれば，全国の消費生活センターに寄せられる高齢者(70歳以上)の消費者被害の相談は，2004年度に129,392件だったものが，2013年度には，208,926件と，大幅に増加しています。

今後も相談件数は増加することが予想されます。

 

内容的にも，従来からあった訪問販売等の被害だけでなく，

いわゆる振り込め詐欺，劇場型詐欺，離職詐欺等が横行しており，

その被害額は，数百万円，多いときには千万単位になることもあります。

 

お年寄りの財産は，その人の人生の努力の賜物，集大成とも言うべきもので，

これを奪うことは，詐欺というより，経済的な殺人とも言うべきものです。

これは重大な社会問題です。

 

当事務所では，公益的活動の一環として，各種団体が実施する

高齢者消費者被害防止セミナーへの講師派遣を行うことにいたしました。